地方出入境管理局・地方公安局（警察署）

 

６月２８日（日）～７月１日（水）

　～　広東省深セン市　→　四川省綿阳市　→　三台県　～





何をしに来たかと言うと

奥さんの香港ＩＤカードを取得する為の

各種手続きをしに来たのだ。



『　中国　』　と　『　香港　』　は

法律が異なり、

イミグレーションで土地が分けられている。

中国人が香港に入る為には

観光ビザ・就業ビザなど

何種かある内のビザの何れかを取得し

入境してくる必要があるのだが

定住や長期滞在が出来ない。

しかし、この香港ＩＤカードを所持していれば

ビザは必要なくなり、居住も認められる。


ということで


『　結婚５年目　』　になった今

その申請が出来るという事なので

申請しに来たという訳だ。



今現在のお互いの生活スタイルは


『　お互い日本人同士で香港に居する　』や

『　香港人と結婚して、香港に居する　』

『　中国で中国人と一緒に住む　』　


というような

どちらか一方がホームに居している

という状況では無く

簡単な申請で済むような内容では無い。

二人共、アウェイなので

外国人同士が外国に居するという感じになり

一般的では無いので

色々な手続きや書類が必要となるのだ。


現況下を少しお話ししておくと


私は　『　香港永久居住権カードを有し、

香港で日系会社に勤め、香港に居住している日本人　』


奥さんは　『　中国・深セン市に住み

中国で日系会社に勤め、

深セン居住証を持った四川省出身の中国人で

現在、香港へのマルチ渡港ビザは

会社からサポートして貰っている』

となり、別に行き来に不便は無いのだが

自分のカードがあったほうが

イミグレーションを抜けるにも楽だし

会社を辞めたりした時の事を考えて

取得しようという訳だ。


実をいうと

非情に簡単に考えており

『まあ、取り敢えず

全部の書類持って行けば何にも問題ないでしょう』と

本当に何にも調べて無かったので

パスポートのコピー　・　香港ＩＤのコピー

日本の運転免許証のコピー　・　結婚証明証のコピーなど

私の身分を証明できるもの全て、

（釣りのライセンスなども含む）を渡して

１週間前に

奥さんだけ現地に向かって申請を試みたのだが

どうやら

『　私本人　』　が現場に居ないとだめだ’

という事と

正式に必要な書類一式が何の書類なのか’　

それに

それらの書類のコピーの仕方もあるらしい’

という事が分かり

申請が出来なかったという事由があったのだ。


（　今考えると。。。何で事前に電話確認も

しなかったのか。。。と思っている。）


因みに、必要な書類は以下の通りとなる。

***********************　私　**************************

『　香港ＩＤカードのコピー　』

『　パスポート（旧）結婚当時のもの　』

『　パスポート（新）書き換えて現在使用しているもの　』

『　結婚証明書のコピー　』

『　写真　』

**********************　奥さん　************************

 『　ＩＤ　身分証明書　』

『　結婚証明書のコピー　』

『　戸籍謄本（中国のはパスポートみたくなっている　』

『　写真　』

******************************************************
（コピーは１枚の紙に身分証明書の表裏を写す事が必要）
******************************************************


という事で

言われた通り、訂正した上記書類のコピー

一式を携えて

前回、奥さんが一人で来た際に

教えて貰いながら書いたという

記入済みの申請書を持って

朝一番に地元の地方管轄の

出入境管理局に向かう。

 こういう所の建物はしっかりしている。

 日本でいう、市役所・区役所みたいなものだ。

勿論 私本人も出向く。

中に入ってみる。

この建物の３階に向かう。

 なかなか、綺麗に清掃されている。

 出入境の手続きを行なってくれるのも公安警察の人間だ。
3Ｆ待合場

先ず此処で行うのは

全ての書類に不備が無いか否か

原本と照合しながら確認が行われ

問題なければ、各書類に確認印が押印され

担当者の方のサインを貰うことが出来る。

そして、

茶封筒に纏められ、のりが貼られて

その四隅に割り印の押印がなされる。


次に、

別場所にある警察署に向かい

副局長のサインを貰う為のアポイントを

取ってくれた。

此処に向かう目的は、

当人に犯罪歴や問題が無い事を証明する為の

書類が必要だからだ。



『　１１:００ＡＭに警察署の副局長が

戻りますのでこれから直ぐに、

現地に向かってサインと印鑑を貰い

完了したら戻って来て下さい　』

と言われ時計を見ると

『　ん！後２０分位しかないじゃないか！　』　

と少し焦り

 

兄貴の車のエンジンを急いで発動させて

猛スピードで街中を駆け抜け

 

 

警察署に到着した。

 習近平の写真が飾られていた。。

 三台公安局

 型が古い様にも思う、ワーゲンの警察車両。

 入り口で、

何しに来たのかを聞かれ

副局長のサインを貰いに来た旨を話すと

警官　『　未だ戻って来てません　』　

という事で暫く待つことになった。


タバコを吸う事、2本目。。。

未だ戻って来ない。

１１:１５。。。。１１:３０。。。

『　未だか、遅いな。。。　』


２階の副局長室の様子を見に行くが

鍵が閉まっていてノックしても誰も出て来ない。

『　副局長の部屋は、このフロアの奥　』

１１:４５。。。

『　もう、立っていられん。』


待合室も椅子も無いので

此処の踊り場の階段で座って待つことにした。


踊り場もタバコの煙が充満し始めた

１２:００。。。。


続々と昼飯し兼、２時間の休憩の為に

警察官が下りてくる。



『　アポイント取って貰った時に１１:００に戻る

と言っていたのに全く何やってるんだ　』

と思い受付の人に電話してもらうと

『　会議が長引いて居るみたいですが

終わり次第、戻ると言っています　』

　と言われた。

そして、

その電話をしてくれた受付の人も昼飯休憩なのか

何も言わずに、すーーっと出て行ってしまい

辺り一帯誰もいなくなってしまった。


『　何なんだ、この警察署

今、犯罪が起こったらどうするんだ？　

交代制じゃないのか？』

という疑問を抱きながらも

ラッキーなことに

椅子が確保できたので、ここに座って待つことにした。

この横に来訪者の連絡先などのノートが

広げっぱなしになっていて丸見えになっている。

訪れて来る人が、私に何か聞いてくる。

『　すいません、私警察じゃありません　』　

を連呼し回避しまくる。


１２:１５。。。。１２:３０。。。。。１３:００。。


『　遅い。。』という事で

外に食べ物を買いだしに行く事にしようと

外入口に差し掛かった１３:１５近くに

車が入って来て

横に立っていた警官が

『　副局長の車です！　』　

と伝えてくれた。


『　副局長だかなんだか知りませけど

あんた、

こっちがこんなに長く待ってるの知ってるでしょ！

そんだけ遅れるんだったら

連絡の一本ぐらい入れてきてもいいんじゃないの！

全く、どんな顔してやがるんだ！　』

　と

スモークが窓に張られた車から

出て来るのを横でじーっと待っていると

眉間にしわを寄せた

如何にも偉そうで権力を有している

雰囲気の方が出て来た。

『　中々、偉い人そうだ。。。　』

即座に、偽の笑顔を振りまき

『　いや~、ニーハオ・ニーハオ~　』

と握手し

ずっとお待ちしておりましたんですが

全然苦にならなかったです。

と何故か身体が勝手にペコペコ動いて

 挨拶をおこなってしまっている。。。


『　この人の印鑑とサインが貰えなければ

全てが進まない。。。

こうやって権力に屈していくのか。。。　』



法律関係の本が本棚にずらりと並ぶ

部屋に入ってからも、

眉間にしわを寄せながら

厳しい目で書類に目を通している。


私は出来る限り頬の筋肉を上にあげて

笑顔を作り続けながら

印鑑とサインを心の中で切望し叫んでいた。


『　早く、印鑑を。。。早くサインを。。。　』


暫くすると不備が見当たらなかったのか

ペンを取り、印をついてくれた。


『　誠にありがとうございます　』

と深々と一礼し部屋を出る。


私『　ぷふう～、やっとだね、一段落だね

もし、あの人が事故とかで来れなかったり

気分がのらないで帰ってしまっていたらどうなる？』　

と質問すると

　『上の人は絶対、

あの人が居なかったら申請が出来ないのよ』

私　『　でも、それっておかしいでしょ　』

　『一人に権力が偏りすぎているの

偉い人は絶対なので仕方がないでしょ！』

『　。。。。。。。。。。。。。　』　
　



『　この副局長のサインと印を貰ったら、

又、入境事務局に戻らなければならない　』

 

来た道を戻り

『　三台県人民政府政務服務中心　』に戻ってきた。

書類に付ける

顔写真を撮り、

ＵＳＢに入れた顔写真のデーターも必要になるとの事。

（　此処で用意してくれる　）

費用は４５元だ。

管内にある、写真撮影所。

写真例


そして

全ての書類が揃い

その書類データを

『　地方統括入境管理局　』

に送り

明日、面接ができるか否かの連絡を

その場でずーっと待つ事になったのだが

１８:００の終業時間になっても

『　未だ、受理されてません。

点数計算システムが完了して無いんです。』

の返答ばかりで立ち往生している。

どうやら、

香港のカードが取れるかどうかは

結婚年数を点数に換算し

その点数をクリアしていなければならないらしい。

（　百六十何点か必要との事　）

という事で当日に面接の予約する事は

出来なかったのだが

取り敢えず仮で、

明日の１３:００からのアポを取ってくれた。


『　何れにしても、明日の朝一番（　9：00ＡＭ　）に

電話連絡下さい。書類は揃っているので

もう、此処にくる必要はありません　』

と伝えられたのだが

何か不備があったり

やっぱりもう一回来て下さいとか言われたり

したら面倒くさいから

此処に残るべきか

それとも

一気に一時半を走り抜き

ミンヤン市まで行って向こうに泊まり吉報を

待つことにするか。


『　暫く、迷う　』


『　ミンヤン市は何時も空港しか来た事無いし

街を見た事無いから、観光がてら行ってみるか！

まあ、考えてても仕方ないし

駄目って事はないでしょ！』

という事で

面接が出来るか否か判らないまま

街に向かって進む事にしたのだ。

 



 

所用時間計　：　

 

９:００ＡＭ（出入境事務局）ＯＰＥＮ時間～１８:００時の閉館時間までフル。

 

支払い金額計：　

 

写真（１シートに８枚　+　ＵＳＢデータ（渡すので貰えない）＝４５人民元