2016年7月30日土曜日

アディオス!湾岸!



7月17日(日) 05:30AM

~ 九龍 ~



63年間の釣り事業から撤退した


『 大丸興業株式会社 』


一昨年のこのニュースは釣人達をざわつかせた。



ロッドを持っている人間からすると

一抹の哀愁がある。



『未だ、大丸さんと僕は心で繋がっていますよ!』

『ショアでロッドに魂を吹き込んでいますよ!』



という気持ちが

撤退から2年の時を経ても

海を目の前にし『湾岸98』を手にすると

湧き上がってきたものだ。


しかし


『 やってしまった。。。 』




ショアジギング用のお気に入りのロッドを

第3・第4の間で折ってしまったのだ。


形状・ブランクスの硬さ・振りぬき感が良く

結構、気に入っており

2人でよく海に出かけた相棒だった。

『 DAIKO PMRJ湾岸98 』


『 お前と一緒に、あのデカいハタも岸からあげたな。 』

『 アオヤガラや鰆もお前だったな。』


『 本当にお疲れ様 』

と各所に敬意を表しながら、改め触れ合った。

ガッチリとしたリールナットで

リールをしっかり留めてくれた。


TOPガイドもコーティングも無くなり、錆さびにまで。


他のガイドも荒岩にぶつかったり

何だかんだ傷んでたんだな。


バットガイドのスレッドにもクラックが。


グリップエンドの形状も良かったよ。




遡る事、7月の中旬。



『 どうやら、青物が回遊しているらしいです 』

との情報が入ったのと同時に

『 久しくショアジギやってないな。。。 』

との思いで

急遽、参戦させていただく事にした。


『 皆で久しぶりにおかっぱりか!

ショアからジグを思いっきり投げてやる!!』

と思い現場に向かう。


現場は工事で封鎖されており

中に入れそうな場所を探して入り込んだ。

 誰もいない『九龍西公園』
『 今回は4人での釣行 』


少し歩き、ポイントに到達すると

サンドイッチを口にしながら

準備を始めた。




第一投目というのは

潮目や面一など全く関係ない。
(ナブラは別)


『 第一投はフルキャストで思いっきり飛ばすのが

ショアジガーの鉄則だ!!!』



『 ブシュー、シュルシュルシュルーーーーー』

と湾岸が40gのジグを遥か彼方まで飛ばしてくれる。



その後

回遊ポイントであろう

目の前の潮目に沿った面一を狙い始めると

ゴミが掛かりまくり、

外してはキャストしての

鼬ごっこを楽しんでいた。



『 おふっ!ヒッット!じゃなくて又ゴミか!』

『 誰だよ、こんな所にTシャツ捨てたの 』


『 今度は水が入った巨大ビニール袋か!』


『 あ~、もう!!!』

『結構厚手のビニール袋で中々取れないじゃないか!』

ついつい

ロッドのバッドに手がかかり

スルスルとベリーの方に手が移動していく。


重量のある水袋の重さに悲鳴を上げ

負荷がかかり、限界まで竿が曲がっている。

そして

ベリーの中間地点を手で持ってしまった時




『 ボキッッッ 』






『 。。。。。。。。。。。。。。。。』 




『 ぬおーーー!やってしまったー!!! 』

『未だ、始まって間もないのに。。。 』





ナイフで削って差し込もうと思ったのですが

逆並継で継ぎ目の周径が合わず

もう嵌まらないと思ったので、

止める事にしました。



こうなると



今の私に出来る事は、

遠くの景色を眺め煙草をふかす事ぐらいだ。。。


『 私だけ、一人で帰ろう。。。 

誰にも迷惑掛けずにそっと去ろう。。。』



ついに重い口を開き


『 すいません、帰ります、 

皆さんで楽しんで万々釣って下さい。』



というと



Kさんが

『 集合時間5時なのに皆遅れて40分待たされ、

もう今日はやる気ないので帰ります。。』 っと




もう一人のKさんにその事を伝えに行くと



『 ちょっと、もう我慢できません。。。

そろそろ腹の限界で帰りたいです。。。 』 っと



『 え!?皆で帰ったらNさんどうするのよ!?!?』



 『 じゃあ、ちょっと聞いてみましょう 』


とNさんに各人の事情を伝えると


『 僕はもう少しやっていきます!!!』


という事になり

我々は夫々の事情で

帰ることになったのだった。


Nさん、

『誘ってもらったのにモチベーションを下げてしまい

本当にすいません!!! 』





釣りの現場も・釣り具の業界も

荒波の場を潜り抜けるのは容易ではない。


『 湾岸98 』 の殉職と共に

ダイコーの淘汰を真摯に

受け入れられた日になったのだった。



『 う、湾岸

『 、大丸興業 』





当日の船内釣果 :

坊主

使用タックル :

リール : ステラSW4000

ライン  : PE1.5号 リーダー25lb

ロッド   : ダイコー湾岸98

ルアー : 各種鉄板・ジグ28g~45g

釣行時状況 :

晴れ





2016年7月11日月曜日

始業前朝練!



7月06日(水) 05:30AM

~ 九龍 ~






雨の日の釣行は憂鬱だ。


到着時には

土砂降りの雨に見舞われ、釣りをする気分を阻害く。

雷の音も、又、激しい。


雨をよけ、暫し退避していると

空の色に変化が現れた。


雨の勢いが弱まったのだ。

このタイミングで出船しなければ

もう、今日の釣行は無いなとばかりに

活を入れ直し、船乗り場へと足を進める。



荒々しい気圧の変化が海の中の

魚達にどのような影響を及ぼすのか。。。


『 吉とでるのか、、、将又、凶とでるのか、、、』



ポイントに到着し

海の状況を観察し、選んだプラグは

鉄板の派手なカラーにした。


暫く投げていると

タイトに狙いを定めた岩礁帯から

少し引いてきた所で!!!


『 奴の当たりだ! 』


『 うおっし!!! 』


中々いい引きで、目を覚ましてくれる。


丁寧にやり取を行い

上がってきたのは



『 ミナミギンガメ 』



『 基本、当たり・引き抵抗感はGTと変わらない魚で

尾が黄色になっているのが特徴で綺麗な魚だ。 』


特に、これが居る時は群れで入ってきている事が多いので

写真は後にして、

キャストを続ける事にした。



しかし。。。



『 釣り人あるある 』 とでも言おうか

4人で手を変え品を変え

頑張ってみても

(雨宿りの為か、、ルアーボックスに止まった蝶々)



このマズメ時の1尾のみで

下船する事になってしまったのだ。



『 まあ、私は坊主じゃないし、いいか。。。』



という事で

上がった魚はこれになります。

『 ミナミギンガメアジ 』
52CM前後



Mさんが試食してみると言われたので

お渡しして、どの様に料理されるのか

気になっていた所、

翌日に写真が送られてきて


『 中華風・蒸し魚にしました! 』 との一報が早速届いた。


『 上手く料理したのものですね!!

生姜が効いていて

中々、美味しそうではありませんか!! 』


しかし、

次のコメントに


『気のせいか、少しオイル臭かった気がします』 っと



『 。。。。。。。。。。。 』

『 やはり、そうでしたか。。。』

『 Mさん、健康を害したな。。。 』





私は知っていた。。。



その辺のローカル店で出てくる魚が

何処で捕獲され

どの様な状態の海から引き上げられ

卸されているのか。。。


今は只ただ、

Mさんのその思い切った

行動を止めて上げられなった事を

悔やんでいる。。。





当日の船内釣果 :

ミナミギンガメ

使用タックル :

リール : ステラSW4000

ライン  : PE1.5号 リーダー20lb

ロッド   : ソルテイスト
ルアー : 各種鉄板・ジグ20g~40g

釣行時状況 :

雨・曇り